無意識下のクセはすべてを語る

今月号の相談は「最近、手指にしびれを感じるようになりました。また、いつからか両腕を上げたバンザイの体勢で就寝することが増えたのですが、このふたつの事象に何か関連はあるのでしょうか」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。

 

Q 最近、手指にしびれを感じるようになりました。また、いつからか両腕をバンザイして寝ていることが増えたのですが、このふたつの事象に何らかの関連性はあるのでしょうか。

A 人は意識的にも無意識的にも不快を避け、快を求めます。寝相のような無意識にとる体勢にもなんらかの意味があり、自然とカラダをラクな状態に戻そうとしているのかもしれません。今回のケースであれば、肩や背中、胸の筋肉が強くこわばっており、それらの筋肉を伸長するために無意識のうちに両腕を上げているのではないでしょうか。つまり、血流の悪いこわばった筋肉を無意識にストレッチしているということです。

先日、同様の症状(手指のしびれ)でお悩みの方が来院されましたが、問診すると、この方も無意識のうちに手を上げて就寝するクセがあるとのことでした。実際に触診してみると、胸から脇の筋肉がとくにこわばっていました。この方の場合、ゴルフの練習のしすぎで筋肉がこわばったようですが、はやい段階で施術を開始したので回復がスムーズでした。

Q 指のしびれの原因が上半身部の筋肉にあることに意外性を感じました。

A しびれの原因が患部から離れた筋肉にあることも珍しくありません。そのため、今回の相談内容にある無意識にとる姿勢や何げない身体の使い方のクセに疾患筋発見のヒントを見出すこともあるのです。ですから、問診の際には施術者になるべくたくさんの情報を伝えるようにしてください。一見関係ないようなことでも痛みやしびれを解消するヒントになるかもしれません。

Q そのほか、無意識にとる姿勢によってわかる異常な筋肉の例として、どのようなものがあげられますか。

A たとえば、横向きになり丸まって眠るクセがある場合、背骨を支える筋肉群がこわばっている可能性があります。また、足を無意識に組む人の場合は、組んだときに上にきている足側の臀筋がこわばっているかもしれません。

いずれも些細な身体のクセですが、痛みやしびれがあるときには、無意識にとる姿勢に何かクセがないか意識して確認してみてください。臨床の現場において必要なことは、情報の「質」よりも「量」です。患者さんにとっては取るに足らないことでも、施術家にとってはそれが重要なヒントになる場合もあります。まずは問診で気になることをすべて話してみましょう。

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