今月号の相談は「久しぶりにゴルフをしたところ、脇腹から肋骨にかけて痛みを感じるようになってしまった」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。
Q 久しぶりにゴルフをしたところ、脇腹から肋骨にかけて鋭い痛みを感じるようになってしまいました。当初は骨折を疑い、整形外科でレントゲンを撮ったのですが、原因はわからずじまい、今も痛みがつづいています。これはどういった症状なのでしょうか。
A 側胸部の前鋸筋や外腹斜筋のこわばりが痛みの原因かもしれません。普段の生活では損傷することの少ない筋肉ですが、ゴルフのスイングで身体を過度にひねったり、重い荷物の移動で筋肉に負荷をかけすぎたりしてしまうと、こうした急性の痛みが出ることがあります。ちなみに、側胸部の筋肉は体幹の筋肉とも連結しており、治療が遅れると痛みが広範囲に及んでしまう恐れがあるので注意してください。
Q 肋骨にヒビでも入っているような鋭い痛みなのですが、これも筋肉のこわばりによるものなのでしょうか。
A 側胸部の痛みは鋭く感じるため、多くの人たちは直感的に肋骨の異常を疑うのですが、普段の生活で肋骨を骨折するようなことはほぼありません。また、なかには深刻な内臓疾患ではないかと不安になる方もいるようですが、やはり多くの場合は筋肉性の痛みであると思います。
Q 筋肉のこわばりが原因であるかどうかはどうすればわかりますか。
A 筋肉治療の専門院で検査してもらえば、すぐに筋肉に異常があるか否かわかります。原因がわかれば心身ともに楽になると思うので、原因不明の痛みに悩まされている場合はできるだけはやく専門院に足を運んでみてください。
Q 骨折による痛みではないと判断する目安はありますか。
A 骨折であれば3~4週間で回復します。それ以降も痛みがつづくようであれば、筋肉が原因の痛みであると考えて間違いないです。
Q どの程度の治療期間が必要になりますか。
A 前鋸筋や外腹斜筋は身体の表層にある筋肉なので、治療の効果ははやい段階であらわれます。こわばりの程度、期間にもよりますが、おそらく5~10回程度の治療で回復するのではないでしょうか。原因不明の痛みは心身ともに大きなストレスになります。少しでも不安を感じるようであれば、ぜひ筋肉治療の専門院を受診してください。