テレワークと臀部の痛み

今月号の相談は「テレワークでイスに座る時間が長くなり、臀部に痛みを感じるようになった」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。

 

Q テレワークでイスに座る時間が長くなったせいか、臀部に痛みを感じるようになってきました。どのようにすれば改善するのでしょうか。

A たしかに当院にも同様の症例で来院される方がいますが、実はきちんとした姿勢で座れば臀部に負荷がかかることはありません。おそらく座位時に腰が丸くなっているため、臀部の梨状筋や大臀筋への負荷が蓄積し痛みを感じているのだと思います。

Q では、どのようにすれば臀部への負荷を減らすことができるのでしょうか。

A とにかく腰をまっすぐ立てるように座ることを心がけてください。そのためにイスを最適な高さに調整することも重要です。座位時に膝の位置がお尻よりも高くなってしまうと、自然と腰が丸まってしまうので、イスの高さを変えたり、クッションを敷いたりして最適な位置に調整してみましょう。また、デスクチェアーのなかには人間工学に基づき腰が直立するようデザインされた商品もあるので、そのなかから自身に合ったものを選ぶのも一案です。

あとはデスクワークの合間にセルフマッサージを行うことをオススメします。テニスボールをイスの上に置き、その上に座るようにして患部(お尻の痛む部分)をマッサージしてみましょう。とくに無意識に足を組む方は、足を上に乗せている側のお尻がこわばっている可能性が高いので、そちら側を集中的にマッサージするといいでしょう。

Q 床に座ってローテーブルで仕事をしている場合には、どのようなことに注意すればいいでしょうか。

A あぐらでも長座でも、時間の経過とともにどうしても腰が丸くなってしまうので、時折、正座で仕事をする時間をつくってみてはいかがでしょうか。慣れていないと足がしびれるかもしれませんが、正座は腰が自然に直立するので、腰や臀部への負荷を避けることができるはずです。

Q 臀部の痛みは放置しておくとどうなるのでしょうか。

A 臀部の痛みがこじれると、坐骨神経痛と呼ばれる脚への痛み、しびれを引き起こすこともあるので要注意です。臀部の痛みがセルフケアで改善しない場合は、ぜひ筋肉治療を受けていただき早期の回復を図るのが賢明です。

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