今月号の相談は「起床時に身体がこわばってしまう」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。
Q 朝起きると身体がガチガチにこわばっているのですが、これはどういった症状なのでしょうか。
A まず、しっかりと鑑別診断をしなくてはいけません。指関節や手首にこわばりを伴う強い痛みがあったり、指が腫れて変形したりしている場合は関節リウマチの疑いがあるので要注意です。リウマチ系疾患の場合は筋肉治療の適応外なので、すぐに病院を受診してください。それに対して、痛みはあまりないけれど、身体全体の重さ、だるさ、倦怠感があるという症状であれば、筋肉のこわばりが原因の可能性が高いと言えます。
Q 私の場合は筋肉のこわばりが原因のようなので、何か対処法があれば教えてください。
A おそらく、就寝中にリラックスできていないため、起床時に筋肉がこわばっているのではないでしょうか。対処法としては、夜はぬるめの湯船にゆっくりつかる、就寝前にはパソコンやスマートフォンの画面を見ないようにするといったことを心がけてみてください。また、子どもと一緒に寝ている場合は、どうしても身体や意識が緊張してしまいがちなので、広めのベッドで寝るようにしたり、ときにはパートナーに別部屋で子どもを預かってもらったりして良質な睡眠環境を整えましょう。あとはジョギングなど適度な運動をすることも、睡眠の質を高めることにつながると思います。
Q ストレスも影響しているのでしょうか。
A もちろん、日々のストレスが交感神経を高ぶらせて良質な睡眠を妨げ、筋肉に悪影響をおよぼすことも考えられます。また、慢性化した身体の違和感によって不安が募り、それがさらにストレスを増大させてしまうといった悪循環に陥る恐れもあります。さまざまな改善策を試してもあまり効果が出ないときは、筋肉治療の専門院に足を運んでみてください。適切な施術やカウンセリングを受けることで、筋肉のこわばりを解消できるだけでなく、その原因が明らかになり、不安をやわらげることもできるはずです。