今月の痛みの相談は40代の男性から。「横向きで寝ると腰骨が痛くなって眠れない」というものだ。さっそく、この痛みの原因と解決法について、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に教えてもらった。
Q 横向きで寝ていると腰骨が痛くなって眠れません。左を向いて寝れば左の腰骨が、右を向いて寝れば右の腰骨が痛くなってきます。腰骨がほかの人よりも出っ張っているのでしょうか。
A たとえ骨盤がほかの人より大きかったとしても、それが痛みの原因になることはありません。やはり骨盤周囲の筋肉のこわばりが痛みを引き起こしていると考えられます。
Q どこの筋肉がこわばっているのでしょうか。
A おそらく中臀筋(ちゅうでんきん)がこわばっているのだと思います。中臀筋とは股関節を支える筋肉のひとつで、姿勢を維持したり、立ったり座ったりするときに使う筋肉です。日常生活で使用頻度の高い筋肉ですので、何らかの生活習慣の影響で中臀筋がこわばり、さらに圧力がかかると痛みが生じるというメカニズムなのでしょう。
Q どうすればこの痛みから解放されるのでしょうか。
A 体側面の筋肉がこわばっているようなので、仰向けになって寝るようにすれば、それだけでも痛みが和らぐと思います。また、簡単にできるマッサージとしては、床にテニスボールを置き、その上に患部を乗せ体重をかけるようにグリグリと押しつけてみるといいでしょう。それでも痛みが解消しない場合は、痛み専門の治療院に足を運んでみてください。ただし、中臀筋は厚みのある筋肉なので、治療効果が出にくい部位です。治療を受ける場合は、根気強く通院する必要があります。
Q 低反発布団を使ってみようかと思うのですがどうでしょうか。
A 寝るときはラクになるかもしれませんが、根本的な問題を解決するには至らないと思います。痛みや違和感を根本的に解消するためには、やはり筋肉治療を受けることをオススメします。