太ももの外側が痛む(腸脛靭帯炎)

今月の痛みの相談は30代のデザイナーの男性から。内容は「太ももの外側が痛む」というものだ。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に痛みの対処法について聞いてみた。

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Q 太ももの外側が慢性的に痛い状態です。とくにヒザを深く曲げたりすると、刺すような鋭い痛みに襲われることがあります。整形外科に行っても、今ひとつ原因が分かりませんでした。これはどういった痛みなのでしょうか。

A 通常の筋肉痛であれば、数日もするとスッカリよくなるのですが、今回のケースは慢性痛に移行してしまっているようです。いったん良くなっても、何かの拍子にふたたび痛み出したりすることが多いと思います。そのまま放っておくと、少し歩くだけでも痛みを生じるようになるので、早めに治療院で治療を受けた方がいいと思います。

Q 患部を押圧するとかなり強い痛みが生じるのですが、大丈夫でしょうか。

A 患部を押して痛みがあるということ自体が、筋肉のこわばりが痛みの原因であるという証明になります。この場合、整形外科では股関節の歪みや骨の変形などを指摘されることが多いと思いますが、それは太ももの痛みとは関係ありません。おそらく歩き方のクセや姿勢、生活習慣などが原因で、太ももの筋肉が強くこわばったのではないでしょうか。当院にも、同様の痛みに悩まされている方が何名も通院しています。ひとりは幼稚園の先生で、子どもたちの目線に合わせてかがんだりすることが多いため、太ももに負担がかかってしまったようです。

Q 痛みが悪化しないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

A 毎日一定時間、患部をこぶしで押圧したり、揉みほぐしたりするようにしてください。これを5分間もつづけると、痛みをやわらげることができるはずです。また、太ももの筋肉をストレッチするのも効果的です。その日の痛みをその日のうちに解消すれば、痛みが急激に悪化することはありません。面倒かもしれませんが、太ももの筋肉がこわばりやすい人は、筋肉を柔らかくしなやかに保つ習慣を身につけるようにするといいでしょう。

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