長い立ち仕事や座り仕事で、肩や腰の痛みに悩まされている人も多いはず。というわけで、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に、体の痛みとその解消方法をレクチャーしてもらう。第2回目のテーマは肩こりだ。
肩こりとは肩が重苦しく、こわばったような感じになる症状のことです。多くの人が感じたことのある症状のひとつだと思います。
この肩こりの原因は、主に首の後ろから背中にかけて広がっている僧帽筋という筋肉の硬縮にあります。そのため、肩上の中央部にある僧帽筋の圧痛点をユックリと刺激することで、筋肉をほぐすことができます。とはいえ、あまりにもこりがヒドイ場合は、ほぐしてもすぐに筋肉が硬縮してしまうので、定期的に通院することをオススメします。
ちなみに、肩こりは人によって、感じやすい人とそうでない人がいます。たとえば、前傾姿勢や猫背のような体型の人は、肩こりになりやすくなるようです。また、長時間同じ体勢で仕事をしている人も要注意です。あまりにも体を動かさないでいると、筋肉に余計な負担をかけてしまうからです。とくに、長時間のデスクワークは僧帽筋にかなりの負担を与えます。
一方、筋肉が硬縮していなくても、肩こりを訴える人もいます。その原因として考えられるのが精神的なストレスです。首肩周囲の筋緊張は、精神的なストレスに非常に影響を受けます。ですから、肩こりをなくすには、心身ともに健康な状態を保つのが一番なのです。
〈家庭でもできる〝肩こり解消法〟〉
閉じた傘を逆さに持って、傘を体に付けるようにしながら、取っ手の先端を肩上の中央部に押し当てましょう。そうすると、ちょうど圧痛点に傘の取っ手の先端が当たるので、肩こりを和らげることができるはずです。もちろん、圧痛点の場所を把握できる人は、つぼ押し棒などを使って、圧痛点を押してもいいと思います