心因性の筋肉のこわばり

今回の痛みの相談は50代の女性から。「毎週のようにギックリ腰になってしまう」というものだ。はたして、その痛みの原因は何なのか、そしてどのように対処すればいいのか。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。

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Q よくギックリ腰になり、2,3日は身動きがとれなくなってしまいます。以前は月に一度くらいの頻度だったのですが、最近では週に一度は猛烈な痛みに襲われます。ギックリ腰がクセになってしまっているのでしょうか。

A 身体の使い方のクセなどで同じ箇所を傷めてしまう方はいますが、週に一度の頻度となると生活習慣だけの問題ではないと思います。もしかしたら、ストレスなどの影響で自律神経がバランスを崩し、筋肉の緊張を強めているのではないでしょうか。

Q ストレスが筋肉をこわばらせることがあるのですか。

A 自律神経失調の一例として、肩こりや腰痛もあげられています。もちろん、実際にそういった症例の方を施術すると、筋肉が強くこわばっている方がほとんどです。やはり、感情や精神の状態と筋肉の緊張には何らかの因果関係があるのでしょう。

Q では、どのようにすれば痛みから解放されるのでしょうか。

A 単純に痛みを和らげるのであれば、筋肉専門の治療院で施術を受けることで改善されるでしょう。ただし、ストレスなどの精神的刺激が筋肉の緊張を強める根本的な原因であれば、しばらくすると痛みが再発すると思います。

痛みが再発しないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。

A 極論すれば、ストレスの原因を絶つ以外にありません。私の治療院にも、首の痛みで20年近く眠れないという患者さんがいました。当初経過は緩慢でしたが、痛みの治療と並行して心理カウンセリングを行っていったところ、少しして「久しぶりに痛みから解放され、ぐっすり眠ることができました」という嬉しい報告を受けました。

今回の相談者の方も、まずは誰かに心の悩みを打ち明けてみるといいかもしれません。最近はこのような心因性の症例が非常に増えているのを実感しています。ストレスの多い現代、筋肉に対する直接的な施術だけでなく、カウンセリングを通じて、心理面から筋肉のこわばりを解消できるようなセラピストが求められているのでしょうね。

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