今月の痛みの問い合わせは出版社勤務の20代後半の男性から。「骨盤のつけ根が痛く、疲れがたまってくると痛みが移動する」というものだ。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に回答してもらった。
Q つねに腰のつけ根が痛く、疲れがたまると、その痛みが肩甲骨や胸、お腹に移っていくのですが、これはどういった症状なのでしょうか。
A 「慢性痛」と呼ばれる痛みの一種だと思われます。これは慢性的に痛みが生じるだけでなく、その痛みがアチコチに移動していくという特徴を持っています。
Q 痛みの原因は何なのでしょうか。
A 一概には言えませんが、ストレスが大きな引き金になっているケースが多いようです。また、慢性痛の場合、人によって痛みの生じる部位や痛みのパターンが異なってきます。そのため、治療には非常に時間がかかります。
Q では、根本的な痛みのもとを絶つのはむずかしいのでしょうか。
A 完治させるまでには、相当の根気と継続的かつ地道な治療が必要になります。治療は対症療法的ですが、そのつど痛んだ部位を治療していくといった感じになります。アドバイスとしては、慢性痛だからといって痛みに対し敏感になりすぎないことが大切です。朝起きて痛む箇所を確認する人がいますが、わざわざ痛みを確認する必要はないと思います。むしろ〝痛みに気付かないふり〟をすることで、案外痛みを忘れることができるものです。特に、ストレスによって引き起こされる痛みの場合、ついつい自分の中で「痛い」と思い込んでしまうケースがありますしね。
Q 痛みが頭痛に達した場合、治療院でも治療してもらえるのでしょうか。
A 筋肉のこわばりが痛みの原因の場合、その筋肉を治療することで頭痛が和らぐことがあります。筋肉のこわばりと同時に頭痛が生じたら、一度、お近くの治療院の先生に相談してみるといいでしょう。