朝起きたら首のあたりがやけに痛い。誰もが経験したことのある寝違えは日常生活にも支障をきたす厄介な痛みだ。というわけで、今号もソフィア整骨院の古川ぶんと先生に、痛みとその解消法をレクチャーしてもらう。
寝違えとは急性に生じた首筋の痛みの総称です。寝る体勢がおかしいときはもちろん、ストレスを感じたまま寝てしまっても発生することが多いようです。ストレスを感じたまま眠ってしまうと、無意識のうちに筋肉が緊張してしまい、朝起きた頃にはその長時間つづいた筋肉の緊張が痛みとなって表れるといった感じだと思います。実際、寝違えの治療に来られる方の多くは、寝る前に嫌なことがあったり、ストレスを溜め込んでいたりするケースが多いのです。
寝違えは、基本的に1~2日経てば治りますが、2日経っても痛みが取れないようでしたら、治療に行くようにしてください。ヘタに長引くと、1週間近く痛みがつづくことがあるので要注意です。ちなみに、寝違えは首すじから肩にかけて広がっている僧帽筋という筋肉の硬縮が原因です。ですから、治療の際はそのあたりを中心にマッサージしていきます。よほどヒドイ寝違えでないかぎり、数回の治療で十分だと思います。
〈家庭でもできる〝痛み解消法〟〉
痛みを和らげようとして、ムリに首を曲げようとする人がいますが、それは逆効果ですのでゼッタイにやらないようにしてください。ユックリとマッサージするか、できるだけ安静にしておけば、通常なら2,3日でラクになるはずです。ともあれ、寝違えはストレスが原因で発症することも多いので、できるだけストレスを溜め込まないことが最大の予防法になると思います。