眠っているときにふくらはぎがつって、その痛みで起きてしまった経験はないだろうか。というわけで、今号もソフィア整骨院の古川ぶんと先生に、痛みと解消方法をレクチャーしてもらう。第4回目のテーマはこむら返りだ。
こむら返りとは、ふくらはぎがピーンとつるような急性の痛みのことです。主な原因は、ふくらはぎを構成する腓腹筋とヒラメ筋の急性けいれん性硬縮です。夏の夜はこむら返りに注意しなければなりません。クーラーをつけたままで寝てしまうと、夜中にどうしても体が冷え血の巡りが悪くなってしまうからです。特に心臓から離れた足下は血流が滞りやすいので、こむら返りが起こりやすくなってしまうのです。
治療の際はヒザ裏からアキレス腱のあたりまでまんべんなくマッサージを行い、ふくらはぎ筋の硬縮をほぐしていきます。通院日数は2、3回といったところだと思います。もちろん、筋肉が強く硬縮しているときは、もう少し治療の回数を必要とします。冷え性の人はこむら返りを起こしやすいので、とくに気を付けてほしいと思います。
〈家庭でもできる〝こむら返り解消法〟〉
寝ているときにいきなり足がつると、ビックリしてしまうものです。ですが、そんなときは慌てずに手で足のつま先を掴むようにして、アキレス腱をストレッチするイメージでふくらはぎ全体を伸ばしてみましょう。だいたい30秒から1分間も伸ばせば、足を動かせるようになると思います。予防策としては、できるだけ足下を冷やさないようにすることです。寝る前にお風呂でよく温まる、クーラーをつけていても足下にはキチンと布団をかける、など工夫するといいでしょう。