今号の相談は「梅雨になると、関節や筋肉が痛くなる」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。
Q 梅雨になると、関節や筋肉が痛くなることがあるのですが、これはどういう症状なのでしょうか。
A たしかに梅雨の時季になると、首や肩のコリ感、痛みを訴えて来院される方が多い印象です。梅雨時は気圧や湿度の変動が激しく、関節内の圧力が微妙に変わるため、関節周囲の筋肉に痛みを生じることがあります。とくにリウマチや関節炎の方は、症状が悪化することが多いので要注意です。
また、梅雨時は気温が安定せず、体温調節がうまくいかないため、筋肉がこわばりやすくコリや痛みにつながることが考えられます。さらに、雨がつづくと運動不足に陥ることもあり、さらに筋肉がこわばりやすい条件が揃います。とくにデスクワークの方は姿勢悪化などの影響も考慮しなくてはいけません。
Q 湿度や気圧の変動が筋肉の状態に悪影響をおよぼすのですね。どのような対策を講じればよいのでしょうか。
A たとえば、日常生活のなかに適度な運動を取り入れたり、サウナに通って大量の汗をかくなどしたりして新陳代謝を高め、外気の変化に対応できるカラダづくりを心がけるとよいでしょう。ちなみに、梅雨にかぎらず季節の変わり目は、気候の急激な変化によって同様の症状が出やすいタイミングでもあります。最近は春や秋の時期が短くなり、厳しい暑さや寒さが唐突にくるので、カラダづくりをこれまで以上に意識する必要があります。
Q 自律神経の乱れなどが影響することもあるのでしょうか。
A 梅雨時は人によっては気分が落ち込みやすい時期です。自律神経が乱れて疲労感を覚えたり、だるさを感じたりする人も多いと思います。自律神経の乱れは睡眠不足やストレスに起因することがあるので、日常生活のなかに運動や瞑想などを取り入れ、心身のバランスを図るとよいでしょう。
また、梅雨時は寝苦しい夜がつづくため、睡眠の質が低下し自律神経に悪影響をおよぼす恐れがあります。規則正しい食事、適度な運動、そして自分に合った睡眠環境を整えて、良質な睡眠を確保するよう心がけてください。