今号の相談は「寝違えの痛みが長引いている」(40代男性)というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。
Q 寝違えの痛みが1週間以上つづいており、なかなか治る気配がありません。とくに振り向くさいに鋭い痛みを感じるのですが、どういう症状なのでしょうか。
A 寝違えとは寝起きに首肩の筋肉が痙攣を起こす症状です。発症の前提として首コリや肩コリが慢性的につづいている状態にあります。そのような状況下で首肩の筋肉に負担をかけるような寝方をしたり、冷えや疲れ、運動不足などの要因が重なったりすると、最終的にコップの水があふれ出すように、寝違え=痙攣が発症してしまうわけです。
なお、痙攣による強い痛みは、通常3~5日間程度で治まるケースが多く、長くても1週間といったところです。それ以上、痛みが長引く場合は痙攣による痛みというよりも、首肩の筋肉のこわばりによるものである可能性が高いと言えます。
Q 寝違えによる痛みをはやめに治すにはどうすればよいのでしょうか。
A 痛みが激しいときは筋肉が痙攣している状態なので、無理にストレッチをしたり、刺激を与えたりせず、とにかく安静にすることが第一です。それでも痛みが長引く場合は、筋肉治療の専門院で治療を受けてください。
Q 筋肉治療の専門院ではどのような施術を受けられるのでしょうか。
A 当院の場合は痙攣が治まっていることを確認したうえで、筋肉のこわばりを少しずつ緩めるように治療をすすめていきます。また、その際には患部のポイントだけでなく、複数回にわたって広範囲の筋肉を触診し、とくに強くこわばっている部位にアプローチしていきます。
Q 1年のうちに数回、2503寝違えを発症しているのですが、予防法などはあるのでしょうか。
A 枕の高さを自分に合ったものに変えるといったこともありますが、根本的な原因は首肩の筋肉の慢性的なこわばりなので、その解消に努めてほしいと思います。ただ、首肩の筋肉のこわばりはデスクワークをする人にとって職業病のようなものです。しかも、首肩まわりはストレスや自律神経の乱れなどの影響を受けやすく、セルフマッサージだけで良好な状態を維持するのは難しいと思います。できることなら筋肉治療の専門院で定期的に筋肉をケアしてもらうと良いでしょう。そうすれば、年に何度も寝違えを発症するようなことはなくなるはずです。