今月号の相談は「コロナ禍で運動不足になり、足元がふらつくようになった」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。
Q コロナ禍で長期間、家に閉じこもっていたら、少し動いただけで足元がふらつくようになってしまいました。何が原因なのでしょうか。
A 運動不足によって筋力が低下してしまったのだと思います。実際、当院にもコロナ禍の運動不足が原因で足元がふらつくようになったり、足腰に痛みを感じるようになったりした方が通院されていますが、いずれもやはり筋力が大幅に低下しているように見受けられます。コロナ禍にあってなかなか外出がしづらい時期がつづいていますが、できるだけウォーキングやジョギングなどで身体を動かすようにしてください。とくに高齢の方の場合はいったん足腰の筋力が低下してしまうと、元の状態になかなか戻せなくなってしまうので注意してほしいと思います。
Q 最近、ふたたび新型コロナウイルスの感染者数が増えているので、まだできるだけステイホームをつづけていたいと思うのですが、自宅ではどのような運動を心がければよいですか。
A 上半身の筋肉は日常生活のなかで使われることが多いのですが、下半身の筋肉はあまり使われないため、自宅にいる期間が長くなればなるほど衰えてしまいがちです。かといって、ただ家のなかを歩き回っていても、大した運動にはなりません。そこでオススメしたいのが、階段の上り下りや踏み台昇降運動です。これらを息が上がるくらいまでつづけ、習慣化することができれば、下半身の筋力を維持することができると思います。
Q 体重が増加してしまったのも気になっているのですが。
A 急激な体重の増加は足腰にも負担をかけることになります。とくに膝がつねにむくんだ感じになっている人は要注意です。今は痛みが発生していなくても、近いうちに足腰が痛み出す可能性が高いと思います。そういった兆候がある場合は、日々の体重の変化をチェックしながら、適度な運動と食生活の改善に努めてみるといいでしょう。また、もし痛みが発生したらはやめに筋肉治療の専門院に足を運び、適切な治療を受けるようにしてください。もちろん、完治させるには専門院で治療を受けながら、適度な運動と食生活の改善に努めなければなりませんが、放置しておくと生活習慣病などの原因にもなりかねないので、シッカリと取り組むようにしてください。