今月号の相談は「激しい運動をした覚えがないのに筋肉痛になった」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。
Q とくに激しい運動をしたわけでもないのに、どういうわけか筋肉痛のような症状が出てしまいました。何が原因なのでしょうか。
A 皆さんが思っている以上に、人は日常生活の中で、知らず知らずのうちに筋肉を酷使しています。私にしても、施術で立ち上がったり屈んだりする頻度が多いと、就業後、突如として足腰の筋肉痛に襲われることがあります。
Q 私の場合、基本的にデスクワークに従事しているので通勤時くらいしかカラダを動かしていません。そういうケースでも、筋肉に負荷がかかり筋肉痛になることがあるのでしょうか。
A デスクワークでイスに座りつづけているときも、姿勢を長時間保持するため常に筋肉に負担はかかっています。とくに緊張感を強いられる事務作業では腰や首肩などに負担がかかるので、これらの部位に思いがけず筋肉痛が生じるかもしれません。これは筋肉のこわばりによる血流不全の結果、組織内に酸欠が生じブラジキニンなどの発痛物質が生じるためだと考えられます。このように身に覚えのない痛みが多発するのは、筋肉の緊張が蓄積しているサインですので、筋肉専門の治療院で施術を受けることをオススメします。
Q 日常的に運動不足の状態がつづいているのですが、それも思いがけない筋肉痛の原因になったりするのでしょうか。
A 運動不足の状態がつづくと筋肉の血流が悪くなり発痛物質が生じやすくなるため、痛みを感じる可能性が高くなると思います。このようなケースでは適度な運動をすることによって血流の改善を見込めますので、ぜひ生活の中にカラダを動かす習慣を取り入れてみてください。
Q リウマチの際にも身に覚えのない筋肉痛に襲われることがあると聞きましたが、そのあたりについてはどうでしょうか。
A リウマチの痛みは全身におよぶケースが多く、普通の筋肉痛とは明らかに痛みの質が異なります。もしも全身性の痛みとともに、起床時のこわばり、関節の腫れ、発熱などの症状が併発するようでしたら、早急にリウマチ専門医の診断を受けてください。