今月号の相談は「健康づくりのためにジョギングをはじめたいのですが、どのように走ればいいのでしょうか」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。
Q これまでほとんどスポーツの経験がないのですが、健康づくりのためにジョギングをはじめたいと思っています。どのように走ればいいでしょうか。
A スピードの追求ではなく、楽しく走ることに重きを置いたスロージョギングを心掛けるといいでしょう。具体的にはウォーキングと同じか、それよりも少しだけ速めのスピードで、ニコニコ笑顔で呼吸が乱れず、隣にいる人とおしゃべりをしながら走れるくらいのペースがおすすめです。
Q どのくらいの距離を走ればいいのでしょうか。
A あくまでも健康志向のジョギングですので、距離を意識する必要はありません。散歩の延長線上のような感覚で取り組むのが一番ですので、翌日に疲れが残らない程度の距離を目安にしてください。
Q そのくらいの軽い運動でも健康づくりにつながるのでしょうか。
A もちろんです。スロージョギングはすぐれた有酸素運動であり、ダイエットやメタボ対策、生活習慣病の予防などにも効果があるとされています。とはいえ、運動を習慣化させるまでには一定期間の継続が必要になりますので、まずは空き時間を見つけて10~15分くらいを目安に走り始めてみてはいかがでしょうか。運動に自信がない方であれば、途中にウォーキングを織り交ぜて走るのもいいでしょう。
Q その他、スロージョギングをするにあたって注意する点はありますか。
A 必ず、自分の足にフィットしたランニングシューズを着用してください。また、着地の際には身体の重心の真下を意識し、歩幅を小さく地面をけらないようにすると、ひざやふくらはぎへの負担が減ります。
スロージョギングを続ける秘訣は楽しんで走ることです。周囲の景色や一緒に走る人とのおしゃべりなどを楽しみながら、スロージョギングを満喫するようにしてください。そうすれば、しだいにスロージョギングそのものが楽しくなり、自然に習慣化されて体力が培われていくはずです。また、適度に身体を動かすことはストレス解消にもつながるので、いい気分転換にもなります。運動不足が気になっている中高年の方には最適なスポーツなのではないでしょうか。