ヘルニアはしびれの原因ではありません!

今月号の相談は「椎間板ヘルニアで足に『しびれ』が生じているのですが、いずれは歩けなくなってしまうのでしょうか」というもの。さっそく、ソフィア整骨院の古川ぶんと先生に聞いてみた。

 

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Q 元々腰痛があり足にしびれが出てきたので整形外科を受診しところ、椎間板ヘルニアが原因だと診断されました。また、このまま放っておくといずれ足が麻痺して歩けなくなる恐れもあるといわれたので心配です。やはり急いで手術を受けなければならないのでしょうか。

A まず、しびれと麻痺は生理学的に全く異なる現象であることを理解してください。しびれとは局所の血流不全によるジンジンとした異常知覚です。長く正座をしている時に感じる脚の異常な感覚を想像してもらえばいいと思います。ただしびれの場合、神経そのものに異常を起こしていることはありません。それに対して麻痺は神経が何らかの原因で正常に機能しなくなり、感覚がなくなってしまっている状態(感覚鈍麻、感覚脱出)のことを言います。

痛み、しびれ、麻痺という言葉が医療現場においてあまり厳密な意味で使い分けされていないようですが、痛み、しびれはあくまでも筋肉のこわばりによる血流不全が原因です。ですから、足のしびれが高じて将来的に麻痺につながることはありませんし、筋肉への適切な施術でしびれは快方に向かいます。

では、椎間板ヘルニアがしびれの原因というわけではないのですね。

A 「神経が圧迫されるから痛い、しびれる」という生理学的事実はありません。ですからヘルニアも脊柱管狭窄も痛みやしびれとは無関係です。骨の変形、軟骨のすり減りなどの構造異常も加齢に伴う退行性変性であり、痛み、しびれ、麻痺のいずれにも関与しません。

Q 今回のケースでは具体的にはどのように治療を行っていくのでしょうか。

A まず触診で痛み、しびれの原因になっている筋肉の硬結(圧痛点)を探し出し、そこを集中的に施術していきます。ちなみに、圧痛点はかならずしも痛みやしびれを感じている部位と一致しているわけではありません。たとえば、臀部や腰まわりの筋肉の異常が原因で足にしびれが放散しているケースもあります。このようなケースでは施術者の知識、技術、経験によって治療効果が左右されます。ぜひ臨床経験豊富な筋肉治療の専門家に診てもらうことをお勧めします。

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